ユーザ指向のデータベース管理システムCOOD : 設計とデータベース用言語
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概要
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COODは, PRF(Private Researcher File)あるいはUDL(User Data Library)レベルの学術情報データベースの作成・利用に適する汎用のデータベース管理システムとして設計, 開発した. その基本的設計思想は, "ユーザ指向"の立場で, ユーザのデータベース操作全般にわたっての言語機能を提供することである. 従来のDBMSは, その使用者にオペレーティングシステムの広範な機能の理解を強いることが多いが, 本システムは, 計算機システムからユーザを解放し, COODのみを習得するだけで容易にデータベースを作成, 利用することを可能にした. COODデータベース用言語は, データベース定義用のDDLとFDL, データ操作用のCMLとDMLおよびデータベース操作用のコマンドからなる. データモデルは表形式の単純なものを採用し, 数値, 文字データを扱う. データ操作(格納・追加・変更・削除)を自立方式およびFORTRAN親言語方式の言語で行うことを可能にした. また, データベース操作(生成, 追加, 変更, 表示, 削除, 再構成)をQ-A方式に行うようにし, データベースの作成・管理・利用をすべてユーザの手許の端末から行えるようにした. 本システムをACOS-6上に実現し, 東北大学大型計算機センターのプログラムライブラリに登録し, 現在, 種々の分野の研究情報のデータベース作成に利用され, その有用性を実証している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1980-09-15
著者
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