ユーザに構文設定機能を提供するFORTRAN構造エディタの設計と実現
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概要
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言語依存型の構造エディタを科学計算の分野で最も実用性の高いプログラミング言語FORTRANについて実現した.本論文ではその設計と開発について述べる.実現システムFEDIT(Fortran syntax directed editor)はつぎの特徴をもつ.(1)ボトムアップに成長してきたFORTRANの言語仕様は既存の機能や他との互換あるいは慣用的用法を重視し拡張される傾向にあるので,構文をシステムプログラムから独立させ,組み込みや変更を簡便に行えるようにした.(2)構文の表現にはユーザが視覚的に理解しやすいJIS規格の構文図を記号化したグラフ表現を採用した.さらに,これを記述するための言語GRADL(Graph description language)を設けた.これによりユーザでも構文を取り扱えるようにした.(3)プログラムの蓄積が進み,既存プログラムの再利用が目立つ.またプログラムの大型化が顕著である.このため,入力支援よりも編集作業の支援を重視する設計とした.(4)単純で覚えやすいユーザインタフェースとし,対話型利用形態の中で他のTSSシステムと協調しながら軽快に実行できるシステムとした.(5)計算機間で可搬性のよいシステムとした.FEDITをACOSシステム1000上にC言語を用いてインプリメントした.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1987-05-15
著者
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