透明物体表示のための改良光線追跡法(2)
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概要
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現実感のある透明物体を表示するのに, 従来T. Whittedが光線追跡法(RayTracing Algorithm)を考案しているが, 物体境界面での光の反射率および屈折率を一定値に定めているため, 十分満足な透明質感を表現することはできなかった. われわれはこの方法にフレネルの反射法則に基づく反射率および透過率を導入した改良光線追跡法を考案し, より現実感のある画像を得ている. 本文では, この改良光線追跡法を拡張し, 色のついた透明物体の表示方法について述べる. 本来, 光が透明物体中を通過するとき, 物体固有の光エネルギースペクトルの吸収を受け, その吸収が波長により異なるために, 透過光は入射光と異なる色として感知する. われわれはこのスペクトル吸収をR, G, B3成分で簡略化し, 現実感のある色のついた透明物体の表示を得ることができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1985-07-15
著者
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