汎用音声処理カードによる大語彙音声認識
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概要
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種々の音声処理機能を1枚のPC用アドインカードで実現することを目的とした汎用音声処理カードを作成し,HMMに基づく大語彙単語音声認識をこのカード上に実現することを試みた.ラベル出現頻度に基づく予備選択法によって対象単語を絞り込み,かつビームサーチを利用することで,計算量を約0.3%にまで削減した.また,音声処理カード上の記憶量を削減するため,ほとんどの認識パラメータをPCのシステムメモリー上に置き,必要とされるものだけを随時DMA転送によってカードに転送する方法を考案した.これらの手法により,11.5MIPSの汎用DSP,おのおの32Kワードのプログラムおよびデータメモリーで構成されたこの音声処理カードを使って,PC上の応用プログラムの実行に影響を与えることなく,実時間1,000単語特定話者音声認識を実現することが可能となった.本システムによる男性話者2名,女性話者1名に対する薬品名1,000単語の平均認識率は99.7%平均応答時間は0.4秒であった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-08-15
著者
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