Retrovirus : 新しいウィンドウ操作メカニズム
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概要
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ウィンドウを通常のテキスト処理によって操作できる,新しいウィンドウ操作インタフェースを提案する.これは,直接操作インタフェースであるウィンドウマネージャや,コンパイルを必要とするアプリケーションプログラミングインタフェースと並ぶ,第三のウィンドウ操作インタフェースとして使用者に提供される.このウィンドウ操作インタフェースのプロトタイプ(Retrovirus)を,X11ウィンドウシステム上に作成した.Retrovirusは画面上のどのウィンドウとも結び付くことができ,相手のウィンドウはいつでも変更できる.また,結び付いた先のウィンドウのウィンドウ制御データを読み書きできる.読み出し時にウィンドウ制御データを複製して記憶する.複製されたウィンドウ制御データは,現実のウィンドウの状態とは切り離されているので,複製後のウィンドウ制御データに自由に編集を加えることができる.編集後のウィンドウ制御データを書き戻すことで,編集結果を,実際のウィンドウの状態に反映できる.さらにRetrovirusは,複製したウィンドウ制御データをテキスト形式で公開するので,ユーザあるいは他のプログラムは,通常のテキスト操作によりウィンドウ制御データを編集できる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-08-15
著者
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