場面に応じた音声情報空間の共同作業への応用
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概要
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「場面に応じた音声情報空間」は,作業者の行動領域を分割した部分空間の集まりであり,各部分空間にはそれぞれ作業が割り当てられ,それぞれの作業の遂行に必要とされる音声情報が流される.場面に応じた音声情報空間は,共同作業用のアプリケーションの構築に生かせる次のような特徴を持っている.一人の作業者が音声情報空間を移動すれば,次々と異なる音声情報を聞くことになる.複数の作業者が同一の音声情報空間に入れば,同じ音声情報を聞くことになる.我々は,この特徴を生かす応用例として,議事録を会議の発言に遅れずに作成できる.議事録作成ツールを試作した.本議事録作成ツールでは,重要な発言はいったんボイスメモとして記録される.ついでボイスメモは,議事録作成者によりテキストメモに起こされ,議論の流れが議事録として,進行中の議論を追う形でまとめられる.ボイスメモの内容が明確である場合,ボイスメモは議事録作成者のみに聞こえれば十分である.しかしそうでない場合,ボイスメモの内容を全員が聞いて,内容を明確にする必要がある.本議事録作成ツールは,複数個の場面に応じた音声情報空間をうまく使い分けることにより,どちらの再生要求にも応じられる.試用結果を通じ,場面に応じた音声情報空間の助けにより,議事録作成者が会議の調整役として貢献できる可能性が示された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-08-15
著者
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