宣言的知識の利用による RLS の拡張
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
開発中の,手続き的知識を学習するための枠組みである再帰的学習システム(RLS)と名付けたシステムに,問題特有の宣言的知識を利用するための機構を導入した.手続きの失敗判定の時点と失敗の原因の時点は一般に異なる.有効な学習を行うためには失敗の原因を見いだしてそれを除去する必要がある.しかし,両時点が離れている場合には失敗の原因を見いだすことが一般に困難である.本論文で述べるシステムでは,両時点およびそれらの間の各時点における宣言的知識の学習を,実行した手続きを遡りながら行い,その結果を順次利用することにより失敗の原因を見いだすことができる.このための機構として,説明に基づく一般化(EBG)の手法によるRLSEBGと呼ぶ部分を開発してRLSに付加した.この言わばハイブリッドな手法により高度な手続き的知識を学習することが可能となった.オセロゲームのプレイを事例として本手法の有効性を実証した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-05-15
著者
関連論文
- 学習システムRLSの責任付与
- 学習システムRLSにおける意識度の利用
- 再帰型学習システムRLSの枠組みおよびESPによる実行システムの開発
- KPV法に基づく前打着時評価の再利用
- Computer Go as a Model of Research Evaluation(Session 3)
- 12. ゲーム木の探索法 (アルゴリズムの最近の動向)
- ゲームプレイングプログラムの近年の成果
- 囲碁における族と領域
- An Improvement of the Method on the Strategic Placing of Stones Based on the Possible Omission Number
- 時刻入りの節を利用する RLS の学習
- 失敗原因解析による複雑なゲーム盤上パタン概念の学習
- 宣言的知識の利用による RLS の拡張
- Tree-Pairグラフの構成
- Realization of a Boolean Function Using An Extended Threshold Logic-4-Realization of a 2nd-order Threshold Function
- Realization of a Boolean Function Using An Extended Threshold Logic-3-Disjunctive Decomposition of a Boolean Function into 2nd-order Complete Monotonic Functions
- Realization of a Boolean Function Using An Extended Threshold Logic-2-2nd-order Monotonicity of 2nd-order Threshold Function
- Realization of a Boolean Function Using An Extended Threshold Logic-1-Realization of a 2nd-order Threshold Function using An Extended Threshold Logic
- 2次しきい値関数を実現するある拡張されたしきい値論理
- リダンダント変数を導入した拡張しきい値論理による2次しきい値関数の合成問題
- RLSにおけるEBG用領域理論の柔軟な構造
- ESPプログラムのCESPシステムへの移植事例
- RLSのメタ知識生成・実行
- 右再帰的実行による左再帰的構造の生成
- 知識指向型オセロゲームプログラムOTL. PLG
- 知識指向型碁プログラムG0.1における探索モジュール