TENSE OMS における細粒度情報モデル
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概要
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オブジェクト管理システム(OMS)は,ソフトウェア開発支授環境(SEE)を情報の側面から統合する要である.そして,我々の開発したOMSの目標はさらに,設計書やプログラム等のドキュメント相互の情報の製合性を詳細に保証することである.このOMSをTENSE OMSと呼ぶ.TENSE OMSの基盤として,我々はドキュメント間で重複する情報を識別できる細粒度の情報モデルを提案する.この細粒度の情報によって情報の一元管理が可能となり,所期の目標を実現することができた.TENSE OMSの開発支援における特徴は重複する情報に起因する各種の機械的作業の自動化である.ここで,機械的作業とは中規摸以上の開発プロジェクトで多く発生する記述の繰り返しや,変更の反映作業等である.運用における特徴は柔軟なカスタマイズ機能と実用上十分な情報アクセスの応答性である.カスタマイズ機能は情報モデルで独自に定義した拡張フレーム表現に基づき,応答性はPrologを情報モデルの実装言語として採用したことに基づいている.カスタマイズ機能によりTENSE OMSは多様なソフトウェアプロセスに容易に組み込むことができ,SEEの進化にも追随できる.本論文ではTENSE OMSの情報モデルと開発支授機能について述べる.なお,機能についてはTENSE OMSのカスタマイズによって実現したSEEに即して述べる.このSEEを統合化Cプログラミングシステムと呼ぶ.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-15
著者
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渡邊 多恵子
横河電気(株)オープンシステム研究所
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渡邊 多恵子
横河電機株式会社オープンシステム研究所
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西岡 健自
横河電機
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西岡 健自
横河電機株式会社
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西岡 健自
横河電気(株)オープンシステム研究所
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平田 陽一郎
横河電気(株)オープンシステム研究所
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西岡 健自
横河電気(株)
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