プログラム肉付けによる複数漢字書体間のスケルトンデータの共有
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概要
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計算機による文書作成の一般化に伴い種々のサイズ,書体のフォントが必要とされるようになってきている.JIS X 0208,X 0212に含まれる文字だけでも1万文字以上になる漢字の多様なフォントを安価に提供するためには,高品質のフォントを人間の手をなるべくかけずに製作することが望まれる.フォントを文字サイズの変更が可能なアウトライン形式で表現すると,サイズごとにデザインする必要はないが,太ゴシックと細ゴシックのように同一のフォントファミリーに属する書体も別々にデザインする必要がある.最近,この点を改良し文字サイズ以外のパラメータの変化にも対応するスケルトンフォントの研究が行われているが,書体の変更へ対応するのが難しかった.本論文ではスケルトンフォントの肉付けのうち書体に依存しない部分を切り分け,書体を記述する少量のプログラムを変更するだけで書体を変更できるシステムを提案し,実際にシステムを作成した.作成したシステムによって,明朝体とゴシック体のように見かけの異なる書体間でも大部分のデータを共有でき,デザインの手間を大幅に減らすことができることを確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-01-15
著者
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