汚染種子および汚染種子由来スイカ苗におけるAcidovorax avenae Subsp. citrulliの動態
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概要
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スイカ果実汚斑細菌病菌・Acidovorx avenae subsp. citrulli (Aac)の種子と発芽苗ての動態を解析した. その結果,4〜30℃のAacは汚染種子上で26ヶ月以上生存し伝染源となり得ることが明らかとなった. この時,種子上りメAac数が1 cfu/seedてあっても育苗環境によっては高率で発病する可能性があることが示された. この発病は,湿潤環境下で多く, 乾燥条件下では少なかった. この要因を検証するために, 異なる湿度環境におけるスイカ発芽苗上てのAacの密度変動を調査した.噴霧接種により湿潤環境区では101 cfu/g fresh weight てあった/^Aac数は2日後には106cfu/g fresh weight, 4日後には10^7〜10^8cfu/g fresh weight となり, 接種2日後から発病が観察された. 一方, 乾燥区でも2〜3日後に10^4cfu/g freshweightとなったが発病を認めなかった. 同様な結果は, Aacに汚染した種子を播種した場合でも認められた.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-05-25
著者
-
白川 隆
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所
-
白川 隆
野茶研
-
白川 隆
野菜茶業研究所
-
小宮 友紀子
野菜茶業研究所果菜研究部:(現)肥飼料検査所
-
我孫子 和雄
(元)野菜茶業研究所
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