(40)キャベツ種子から分離された糸状菌
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概要
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1.5%寒天上で24℃で培養した市販キャベツ種子から分離される糸状菌について検討した.1984〜89年産殺菌剤処理18と無処理65,1994〜98年産処理10と非処理10,2001年産処理11と無処理9品種を材料とした.分離糸状菌は,そのPSA培養片をキャベツ子葉に25℃の高湿度条件で接触させ,斑点や微小点を形成する黒すす病菌,Alternaria属菌(A1t)とその他の菌(他病菌),非病原菌に分類した.菌分離率は殺菌剤処理したロット群で7.2〜14.6,無処理ロット群で16.9〜36.6%であったが,2001年産ロット群は菌分離率が高かった.全体として黒すす病菌の分離率が最も高く,次いで非病原菌,Altと他病菌は僅かであった.殺菌剤処理ロット群では,分離菌内の黒すす病菌率が無処理ロット群と比較して高く,非病原菌率が低かった.2001年産ロット群は他と比較して黒すす病菌率が低くなり,非病菌がやや高かった.また,2001年産殺菌剤無処理ロット群では,Altが分離されるロットが多かった.黒すす病菌の分離率は,東海地方以西で採種されたロットで高かった.
- 2003-02-25
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