(28)Fusarium oxysporumが感染したトマト発芽種子の蓄積タンパク質の解析
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概要
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素寒天培地上でトマト発芽種子に根腐萎ちょう病菌(Fusarium oxysporum f.sp.radicis-lycopersici)を接種すると,発芽した植物体は根頭部が褐変した後,根の壊死が起こり枯死する.一方,萎ちょう病菌(F.oxysporum f.sp.lycopersici)やトマト非病原性分化型菌を接種した場合にはこのような病徴はまったく見られない.我々は,根腐萎ちょう病菌の病徴発現機構を探る目的で,トマト発芽種子に根腐萎ちょう病菌,萎ちょう病菌,F.oxysporumトマト非病原性分化型菌,および青枯病細菌を接種し,蓄積タンパク貿パターンを二次元電気泳動によって比較した.この結果,いずれにおいても約100個のタンパク質スポットが分離されたが,根腐萎ちょう病菌の接種では,2個のスポットRL6(23kDa,pI7.8)およびRL9(13kDa,pI5.5)が接種後4日目から特異的に蓄積していた.一方,根腐萎ちょう病菌以外の接種では,スポットB1(13kDa,pI6)が接種後2日目から共通して蓄積していた.これら3個のスポットのN末端アミノ酸配列を決定しデータベースの検索を行ったが,既知の相同タンパク質は見いだされなかった.現在,これらのタンパク質のトマト発芽種子における蓄積部位について解析を行っている.
- 2003-02-25
著者
-
亀谷 満朗
山口大農
-
伊藤 真一
山口大農学部
-
田中 秀平
山口大農
-
田村 幸之
山口大農
-
亀谷 満朗
元山口大学農学部
-
田中 秀平
山口大学農学部
-
田村 幸之
協友アグリ(株)
-
亀谷 満郎
山口大農
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