並列計算機におけるキャッシュを意識した自動メモリ管理機構(キャッシュの効率的利用)
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概要
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プログラムの高速化には,CPUとメモリとの速度差を緩和するキャッシュメモリの有効利用が垂要である.共有メモリ型並列計算機では,データの一貫性保持のためのキャッシュの無効化が存在するため性能への影響も大きく,しばしばプログラマ自身がキャッシュを意識したオブジェクト配置を行ってきた.本研究では,フィールドアクセス情報を利用してクラスを分類・分割し,分類情報をもとに自動メモリ管理機構を用いてキャッシュを意識したオブジェクト配置を行うことで,この作業の自動化を目指す.本論文では,Sun HotSpot VMの自動メモリ管理機構に深さ優先コピー方式やアクセス傾向別領域を導入し,各種アプリケーションを通してその有効性を評価する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-08-15
著者
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