日本産淡水カイミジンコ・コブカイミジンコ属2種について
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概要
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コブカイミジンコ属(Cyprinotus)は,付属肢はCypris型,石殼の背縁部にこぶ状の突起があり,また同殻の前・後縁に沿っていぼ状の小突起群が並ぶ。付属肢や殻の構造はよく似るが,こぶのないイボカイミジンコ属(Heterocypris)と近縁である。主として,アジア・オーストラリアに分布し,現在までに約10種が知られている。日本には,次の2種が見られる。コブカイミジンコ(C.uenoi)。体長♀1.5-2.0mm,♂1.3-1.7mm,こぶは比較的小さい。第2触角・第1胸脚・尾叉に性的2型が見られる。水田に最も普通に見られる種。ゴーシューコブカイミジンコ(C.kimberleyensis)。体長♀0.9-1.2mm,♂はいない。こぶは比較的大きい。汽水域を好むが,淡水中でもよく生存しうる。
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