瀬戸内海産Sclerochilus属カイミジンコの1新種
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概要
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瀬戸内海産カイミジンコの1新種Sclerochilus mukaishimensis(スクレロチルス ムカインメンシス)を報告する。殼長0.5-0.6 mm,高さその1/2。殼片は左右同形,じん臓形。前・後縁はまるく,前端は2/7高,後端は1/2高の所にある。良縁は前方1/3の所で湾入する。癒合帯はほぼ一様の広さ,約30の放射毛細管と数個の偽放射毛細管がある。閉殻筋痕は5個。第1触角は7節,第4・5・7節に長剛毛がある。第2触角は5節,末端爪は性的2型を示し,♀は3本のほぼ等長の爪,♂は2本の3節,末端に1爪がある。第1小顎のそしゃく突起は1本,触鬚には2爪・1剛毛・2並列剛毛があり,剛毛式は(2+1,1+1爪,3), (1+1, 1, 1), (1+1,1, 1)。瀬戸内海沿岸の各地に見られるが,個体数はあまり多くない。
- 1977-10-31
著者
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