日本産淡水カイミジンコPotamocypris producta(SARS, 1924)
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概要
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千葉県淡水水産試験場の養鰻池に大量に生息しているカイミジンコの1種,Potamocypris producta(SARS,1924)(新和名:ミカヅキカイミジンコ)を報告する。体長0.6mm,高さその1/2,幅1/3。殻と尾叉の形態に特徴がある。右殻片は半円形,背縁にこぶがあり,織縁は殻縁にあり,内・外両耳縁はなく,融合帯は狭い。左殻片は,前後部に縁葉が発達し,そこに二次放射毛細管を含む二次融合帯ができる。織縁は腹部では殻縁にあるが,前後部では内側に移る。放射毛細管は腹部では放射状,前後部では,内管を失い点状となり二次内業の上に並ぶ。第2触角の遊泳剛毛は長い。小顎棘にはとげがない。尾叉はべん毛状,基部に1剛毛がある。アフリカ各地およびユーゴースラビアより報告されている。雄は日本にはいない。
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