日本産淡水カイミジンコCypretta seurati GAUTHIER, 1929 について
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概要
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淡水カイミジンコCypretta seurati GAUTHIER(1929)(新和名,マエスジカイミジンコ)は,これまで北アフリカや南ヨーロッパなどから発見されているが,日本各地の水田にも棲息息していることがわかった。殻長は0.6-0.8mm,高さはその2/3,幅は4/5。殻は上から見ると広卵型,側面から見ると広じん臓型。左右の殻片の前縁に沿い約15の隔壁があり,右殼後腹縁に約10の隔壁の包芽が並ぶ。左殼には発達したflangeがあり,右殼には発達したlistと,前部に広い融合帯がある。第2触角の遊泳剛毛は末端爪をわずかに越える。大顎の触鬚には第2節と第3節に小枝がある。小顎棘は少し分枝する。第2胸脚の末端爪は長く,内肢の長さとほぼ同長。尾叉の末端剛毛は非常に短い。雄はいない。(第9回動物分類学今大会にて講演)
著者
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