ソフトウェア分散開発におけるプロセス・成熟度診断方式
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概要
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現在、システム開発において、同一企業における開発形態から、複数のソフトウェアハウスや同一企業内でも複数の工場間での遠隔地間での協業が急増している。これを受けて、開発環境も分散開発環境に移りつつあり、コラボレーション環境構築が重要な要件になっている。一方システム構築の方式や開発環境が変化しても、開発手順やプロジェクト管理の徹底は、開発生産性、品質を向上させる重要な要素であることには変化がない。このようなプロジェクト管理技術の確立と併せて、開発プロセスに着目した、アプローチが盛んになってきている。これらの状況を踏まえて我々は二つの方式を組み合わせた診断方式の提案を行なう。一つは開発を行なう組識を対象とした組織診断である。これは、品質への考え方取り組みの状況を診断し、その適切性への助言と改善実施を行なうものである。もう一つは、個々のプロジェクトを対象としたプロジェクト診断である。QCDの管理状況を診断し、プロジェクトの問題点を早期に検出し、改善への助言と対策の実施を行なうものである。我々はこの診断の適用を分散開発環境で行なう組織・プロジェクトにモバイルを活用し、適用した。その結果、出荷後の品質問題を大幅に減少させることに成功し、本診断モデルが有効であることが確認できた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-12-04
著者
-
片岡 信弘
東海大学電子情報学部
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内藤 俊文
三菱電機情報システム技術センター
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内藤 俊文
三菱電機(株) 情報システム技術センター
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小泉 寿男
三菱電機(株) 生産システム本部
-
片岡 信弘
三菱電機(株) 情報システム技術センター
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