モバイル環境における分散処理ソフトウエア開発の品質管理方式
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概要
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システム開発における品質向上を図る上で、プロジェクト管理技術の確立と同時に開発プロセスの評価と改善手法に着目したアプローチが盛んになってきている。カーネギーメロン大学ソフトウエア工学研究所(SEI)の開発組織を対象としたCMM(Capability Maturity Model)成熟度評価モデルや品質保証国際規格ISO 9000などがこれにあたる。システム開発の形態は、大規模化、複雑化に伴い、同一企業内における形態から、複数のソフトウエアハウスや同一企業内においても複数の工場間での遠隔地間共同開発が急増している。本論文では、分散開発環境における品質管理を対象としたコラボレーション型診断方式の提案を行なう。本方式は、個々の開発プロジェクトを対象としたプロジェクト診断と協業先の開発企業・部門を診断対象とした組織診断との二つの方式を組み合わせた診断法である。本方式を実プロジェクトに適用した結果では、分散開発に起因する品質上の障害除去に効果的であることが検証でき、本診断モデルが分散開発において有効であることが確認できた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-02-13
著者
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