先進国におけるサイバーセキュリティの社会的課題 : デンバーサミットコミュニケ40番の示唆
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概要
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デンバーサミットのコミュニケ40番は、コンピュータセキュリティとその法的インフラの整備と産業界の努力課題という観点からして、きわめて注目に値するものである。そこでは、ハイテク犯罪者に対する捜査、訴追、処罰のために、濫用の察知、証拠保全、犯人の所在の特定が必要であることが述べられており、そのために、産業界および司法界のなすべきことが強調されている。ハイテク犯罪のクロスボーダー的性格は、いままであまり注目されていなかった国際刑法的な側面を強調してくることとなる。特に国際捜査共助においては、ハイテク犯罪者のアクセスログに対する捜査についての特別の手続きの創設が、先進国の課題となろう。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-05-29
著者
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