1. 脆弱性にかかわる法的側面について(4. 脆弱性を克服するために, <特集>情報社会における脆弱性にかかわる研究動向)
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概要
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脆弱性は, 利用者もしくは攻撃者の特異な利用・攻撃の場合に生じる安全性の欠如状態をも指す点で, 通常の瑕疵よりも広い概念となる.この概念の違いが, 脆弱性を修正すべき義務の法的な位置づけを左右することになる.さらに脆弱性の発見行為について, 不正アクセス禁止法の該当性, 契約上の制限の問題があり, 脆弱性の公開については, 同様に契約上の制限の問題や「完全開示」論と「責任ある開示」論の衝突, 表現の自由の中での位置づけの問題がある.特にこの最後の問題に関連して, ソフトウェア等脆弱性関連情報取扱基準は, 注目すべきものとなる.
- 2005-06-15
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