日本の化学会社における社会との対話
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概要
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対話は、現代社会のあらゆる領域で流行語となっている。企業もまた、インターネット等を利用してコミュニケーションのチャンネルを拡充しながら、社会との対話を積極的に進めるようになってきた。企業と社会との対話の事例収集は、経営学、特に企業倫理の研究者にとって重要な課題である。日本における企業によるさまざまな実践のうちで特に注目すべきであるのは、化学工業の会社による先進的な取り組みである。化学会社が発行しているレスポンシブル・ケア報告書には具体的な実践例に関する記述がある。本稿では、第1に、レスポンシブル・ケア報告書を素材にして、三井化学、旭化成、昭和電工の実践例を取り上げた。そして第2に、より詳細な事例研究として、水澤化学がおこなっている地域社会との対話を、同社のレスポンシブル・ケア報告書だけではなくて、入手することができた多くの資料をもとにまとめた。
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