本邦における成人気管喘息死 1992〜1994 : 全国100床以上を有する病院へのアンケート調査報告

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概要

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我々は近年の本邦の喘息死の実態を把握することを目的として1992〜1994年の3年間の喘息発作死につき, 全国の100床以上を有する病院へアンケート調査を実施し, 得られた313症例についてその実態や臨床的特徴等につき検討, 解析を行った.その結果, 成人喘息死は, 1)著明な性差は認められない, 2)年齢は60〜70歳代が多いが20歳代の増加傾向が目立つ, 3)重症型, 感染, 混合型に多い, 4)急死例が多い, 5)気道感染, 過労, 疲労, ストレスが死亡に至る発作の三大誘因である, 6)過去の大発作や入院歴のあること, 患者のコンプライアンス不足, ステロイドの減量・中止などの治療不足や遅延などがリスクファクターとして特徴的事項と考えられた.また合併症としては肺気腫が多い傾向がみられた.
日本アレルギー学会の論文
1998-01-30

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