看護学生の実習不安と対処行動に関する研究
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概要
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看護学生の臨床実習に関わる個人的背景と特性不安、対処行動、実習不安に関する関連性を明らかにするために、看護学生148名に質問紙調査を行い、以下のことが明らかになった。(1)特性不安と実習不安との関連が明らかになった(r=.45)。(2)看護学生の対処行動は「積極的問題解決」、「積極的他者依存」「消極的問題回避・抑制」「消極的閉じこもり」に関する4因子が抽出できた。(3)学生生活が楽しいと考える学生は対処行動得点が有意に高かった。(4)特性不安の高い学生は、対処行動得点は低く、消極的問題回避・抑制、閉じこもりの対処行動を示す傾向があった。また対処行動得点が低い消極的対処行動を示す学生は、看護実習に対する不安が高かった。実習不安、特性不安、対処行動との関連性、対処行動パターンが明らかになり、実習中の教育的関わりへの示唆が得られた。
- 1998-12-18
著者
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