グルココルチコイドによるLPS誘発の炎症反応の減弱機序
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概要
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リポポリサッカライド(LPS, 100ug/kg)の腹腔内投与は発熱を伴い自発行動と摂食を抑制した。30mg/kgのメチルプレドニゾロン(MP)の腹腔内投与はLPS誘発の発熱および摂食と自発行動の抑制を阻止した。50〜300ug MPの脳室内投与は用量依存的にLPS誘発の摂食抑制を減弱したが,150ug MPの腹腔内投与は無効であった。LPS誘発の発熱は100ug MP(摂食抑制には有効)の脳室内では抑制されなかった。以上の結果は1)LPS誘発の炎症反応はまず腹腔内で始まり迷走神経求心性線維を介し脳内でも起こり, 2)腹腔内で起こるLPS誘発の炎症反応は大量のMPで阻止され, 3)LPS誘発の摂食抑制には脳室内に投与したMPが効き,発熱には効かないので脳内で起こるLPS誘発の摂食抑制と発熱反応は異なる部位で,異なる機序で起こることを示唆する。
- 長崎大学の論文
著者
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松永 知恵
長崎大学医学部第一生理学教室大学院生
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松本 逸郎
長崎大学医学部第一生理学教室
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緒方 怜奈
平成13年度リサーチセミナー
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池田 智恵子
平成14年度リサーチセミナー
-
仲村 尚崇
平成15年度リサーチセミナー
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芳賀 菜未香
平成16年度リサーチセミナー
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松永 知恵
長崎大学環境科学部環境保全講座
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松本 逸郎
長崎大学医学部生理学教室
-
芳賀 菜未香
平成16年度リサーチセミナー(長崎大学医学部4年)
-
松本 逸郎[他]
長崎大学医学部第一生理学教室
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