超音波画像診断装置を用いた家兎の心機能評価 -動物を用いたエコー実習の可能性-
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概要
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ウレタン麻酔下で超音波診断装置によって家兎の心臓長軸像をBモードで描画しつつ心臓各部位を同定した。Mモードで心拍数,左室拡張期径,同内径短縮率を計測してヒトの計算式であるTeichhoiz法を援用し一回拍出量,駆出率を推測した。Dモードで右室流入部と流出部での平均圧格差,血流速度,血流速度積分値,血流時間を測定した。その後アセチルコリンで心機能を低下させたときとアドレナリンによって亢進させたときの上記測定項目の変化を安静時と比較した。さらに肝臓,胆嚢,腎臓,小腸をBモードで,腹部大動脈をMモードで観察描画した。その結果,1) 家兎を用いてヒトと同様に心臓のエコー断層画像がBモード,Mモード,Dモードで観察できること, 2) 薬物を用いて心機能を低下または亢進させることによって心機能の病態的・生理学的変化の解析ができること, 3) 腹部内臓諸臓器の観察ができることなどが明らかとなった。
著者
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