ガラス中の微量硫黄のガスクロマトグラフによる定量法
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概要
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ガラスの着色や泡発生の原因となりうる硫黄の極微量の新しい定量法を考案し検討した.試料を加熱し, 追い出した硫黄化合物を液体アルゴン温度でトラップする. トラップした硫黄化合物は急速加熱によりガスクロマトグラフに導入され, 硫黄に対し選択的かつ高感度な炎光光度検出器 (FPD) で定量する方法である.分析条件を検討し, 1200℃, 1時間の加熱追い出し条件及びガスクロマトグラム測定条件を決定し, 再現性のよい定量値を得た. 本法により求めたガラス中の極微量の硫酸含有量は蛍光X線分析装置で測定したSKα線のピーク強度とよい直線性を示した. ガスクロマトグラフを用いる本法はppmレベルからパーセントレベルまでの広いダイナミックレインジでガラス中の硫黄を分析できる汎用性の高い優れた方法である.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1986-02-01
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