ク形波ポーラログラフによるガラス中のスズ,亜鉛の同時定量 : ガラス成分のポーラログラフィー(第2報)
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概要
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スズ(IV),亜鉛(II)は塩化カリウム-塩酸支持電解液中で良好な還元波を示す.ポーラログラフによるガラス中の微量スズ,亜鉛についての定量に本支持電解液を応用し満足すべき結果を得た.<BR>定量方法は,試料100〜500mgをフッ化水素酸と硫酸で分解し,蒸発乾固する.残留物を塩酸に溶解したのち塩化カリウムを加え,1.0<I>M</I>塩化カリウム-0.2<I>N</I>塩酸の溶液とする.溶液の一部を電解びんにとり水銀池を対極とし,スズに対しては-0.2〜-0.7V,亜鉛に対しては-0.7〜-1.3Vのク形波ポーラログラムを記録し,あらかじめ作成した検量線で各成分を定量する.<BR>本法は複雑な化学的分離操作をまったく行なわず約3時間でガラス中の両成分の定量ができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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