レーザー・ラマン分光法によるポリエーテルポリオール中の不飽和末端基の定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ウレタン原料のポリエーテルポリオール中には,アリル又はcis-プロペニル末端基をもつ不飽和モノオールが存在する.これらの不飽和末端基を個々に区別する新たな定量分析法として,レーザー・ラマン分光法を検討した.アリル基のC=C伸縮バンド(1649cm^<-1>),cis-プロペニル基のC=C伸縮バンド(1670cm^<-1>)の散乱強度は内部基準として加えたm-ジクロロベンゼンの芳香環C=C伸縮バンド(1580cm^<-1>)の散乱強度に基づいて測定した.モデル化合物の測定データを用いることにより,各々の不飽和基量に対し単位重量当たりの不飽和度を求めることが可能となった.本法により得られた総不飽和度は,JIS法によって求められた結果と良く一致した.本法の特長は,サンプル量が1g以下ですむこと,内部基準物質以外の試薬を全く用いないこと,アリル・cisプロペニル末端基の不飽和度を個々にしかも1時間程度で測定できることである.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-06-05
著者
関連論文
- フッ素ドープ石英ガラスの^F-NMRによる構造解析(セラミックスの微細構造)
- エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体の燃焼ガスの分析
- 高速液体クロマトグラフィ-を用いたポリプロピレングリコ-ルの官能基数による分離分析
- 強酸性電解生成水溶液中のヒドロキシルラジカルの電子スピン共鳴法による解析
- ポリプロピレンオキシド系ポリオールの末端基の解析
- 強酸性電解水の物理化学と殺菌作用
- 酸素プラズマエッチング前処理によるガラス表面のオージェ電子分光
- エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体の溶融1H-NMR
- 溶融^F-NMRによるテトラフルオロエチレン系共重合体の組成解析
- 溶剤可溶型フッ素樹脂塗料中の4-ヒドロキシブチルビニルエーテルの化学構造変化
- 溶融19F-NMR法によるフッ素樹脂の組成解析
- 微量フッ素の定量法--トリメチルシリル化ガスクロマトグラフ法
- レーザー・ラマン分光法によるポリエーテルポリオール中の不飽和末端基の定量
- イオンクロマトグラフによる有機化合物中のハロゲン(塩素・臭素),イオウおよびリンの定量
- 4-アルキル,4-アルコキシシクロヘキサンカルボン酸異性体の13C-NMRスペクトルによる立体配座解析
- エステル系ポリウレタンのピリジンによるウレタン結合の選択的分解法
- 蛍光X線分析によるテトラフルオロエチレン/パーフルオロ-(プロピルビニルエーテル)共重合体中の共重合成分の定量
- ク形波ポーラログラフによるガラス中のアンチモンの定量 : ガラス成分のポーラログラフィー(第1報)
- 第286回高分子分析研究懇談会
- フッ素化学工業材料の分光学的手法を中心とした材料解析に関する研究
- 塩化物-フッ化物交換反応における相間移動触媒臭化テトラブチルホスホニウムの構造変化
- 強リン酸とイオンクロマトグラフィ-を用いたケイ酸塩ガラス中の全イオウおよび硫化物イオウの分析〔英文〕
- レ-ザ-・ラマン分光法のガラス分析への応用 (ガラス)
- テトラフルオロホウ酸塩水溶液中の全フッ素の簡易定量法
- 19F NMRによるガラス中のケイ素の定量
- 19F NMRによるガラス中のホウ素の定量
- ク形波ポーラログラフによるガラス中のスズ,亜鉛の同時定量 : ガラス成分のポーラログラフィー(第2報)
- ガラス中の微量硫黄のガスクロマトグラフによる定量法
- ^F広幅NMRによるガラス中の弗素の定量
- イオン選択性電極によるセラミックス中のナトリウムの定量
- ガラス中の"水分"の新定量法 : 加熱追い出しガスクロマトグラフ法
- 含フッ素有機化合物のフッ素の定量 : 燃焼・ピロヒドロリシス法の検討
- 二酸化炭素電極を検出部とした水中の全有機炭素測定装置
- GC-MSにおける感度向上に対する一くふう
- Data Processing System by Computer for GC/MS.:(II)Identification of Mass Spectra in a Catalog
- Data Processing System by Computer for GC/MS.:(I)On-line Data Reduction System for GC/MS