電極と絶縁材料の組合せ配置時の耐アーク性
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概要
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図1のような電極と絶縁材料との組合せ配置は,実際の電気機器の構成においてよく見受けられるところで,その耐アーク性の評価は絶縁設計上重要な問題である.したがって,数種の樹脂についてこのような配置にもとで耐アーク性実験を行った.その結果,次のような結論を得た.(1)組合せ配置でのアーク抵抗は平板試料のそれの約30〜50%まで低下する.(2)シリコーンゴムではエポキシ,ポリエステル樹脂より耐アーク性低下の割合は大きい.(3)充てん剤の配合はアーク抵抗低減効果の改善にはあまり顕著な効果を示さない.(4)各部C(同図)の曲率半径ρが大きくなるとアーク抵抗の低下は少なくρが0.5mmより3mmにまで増加すると1.4〜1.5倍増大する.(5)アーク抵抗の低下は電界集中効果によるものと考え,アーク劣化の条件式を求めた.
- 社団法人日本材料学会の論文
- 1966-04-15
著者
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