マルチプローブ走査型トンネル顕微鏡と結晶格子による2次元変位エンコーダの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
In the paper, a two-dimensional (2-D) encoder using multi tunneling probe scanning tunneling microscope (STM) and a regular crystalline lattice is proposed. Two unit lattice vectors on a graphite crystalline surface, whose length and intersectional angle are 0.246nm and 60°, respectively, are utilized as 2-D displacement references. 2-D displacement of a sample stage, on which graphite crystal is set, can be determined as a linear sum of the two unit lattice vectors which derived from multi current signals of the multiprobes of the STM. In the experiments, the proposed method is compared with a capacitance sensor. Dither modulations applied to STM probes are utilized to obtain multi current signals in a semi-realtime way. The results show the proposed method has a feasibility for measuring a 2-D displacement with resolution of less than 0.1nm having a maximum measurement speed of 100nm/s.
- 社団法人精密工学会の論文
- 2005-11-05
著者
-
明田川 正人
長岡技術科学大学工学部機械系
-
明田川 正人
長岡技科大
-
本田 裕
長岡技術科学大学大学院
-
石下 雅史
長岡技術科学大学大学院
-
CHAIKOOL Patamaporn
長岡技術科学大学
-
本田 裕
長岡技術科学大学大学院:(現)(株)小坂研究所
-
Chaikool Patamaporn
長岡技術科学大学:(現)タイパトムワン工科
-
明田川 正人
長岡技術科学大学
関連論文
- 2つの共振駆動モードと1つの非共振駆動モードを有する超音波モータの開発
- 位相変調ホモダイン干渉計と周波数可変半導体レーザを用いた空気屈折率変動測定
- 結晶格子表面の原子配列を基準とする直動機構の試作
- 結晶格子の原子配列を基準とするデジタル角度基準の開発(第1報:原理と装置の設計指針)
- ロボコン競技を通したものつくり教育
- 面領域の表面性状測定機を対象とした校正及び測定標準に関する研究 : —第1報 粗さ測定用標準面の設計—
- 結晶格子の原子配列を基準とするデジタル角度基準の開発 : 第3報:グラファイト結晶格子配列間の角度測定
- ボールねじ熱膨張のリアルタイム補正による位置決め精度の向上(第2報) : 室温変動下の位置決め誤差を"ゼロ"に補正
- 結晶格子を利用したナノスケール標準の確立
- ボールねじ熱膨張のリアルタイム補正による位置決め精度の向上(第1報) : 補正の原理と運転条件の影響
- マルチプローブ走査型トンネル顕微鏡と結晶格子による2次元変位エンコーダの開発
- 結晶格子と走査型トンネル顕微鏡を用いた原子トラッキング制御の高安定化 : 原子エンコーダの検証
- 結晶格子によるサブナノメートル計測
- サブナノの基準(ハードウェア : 結晶格子の応用)
- 高フィネス光共振器と結晶格子によるピコメートル分解能測長法の開発 : 第1報 : 計測原理と装置設計
- 圧電素子を用いた滑らかな動作をする直動ステージの試作
- 走査型プローブ顕微鏡を用いたサブナノメートル計測が実用できるか? : 実用への課題と現状
- 2803 結晶格子とレーザ干渉計を複合したサブナノメートル精度絶対測長法の開発
- 結晶格子スケールの現状と課題(ナノメートルを測る技術)
- 結晶格子表面の格子定数測定装置の試作 : 第4報:格子間隔の試行測定
- ブロックマッチング法を用いた斜面崩壊監視法の開発:サブピクセル分解能での斜面移動量測定
- 逆解法による工作機械壁面熱伝達率の推定
- デジタルカメラを用いた斜面崩壊・地滑りの監視システムの開発
- 結晶格子表面の格子定数測定装置の試作 : 第3報 : 位相変調ホモダイン干渉計の導入
- 結晶格子を基準とする微小長さ測定(第3報) : 熱ドリフト誤差の抑制と測定範囲の数μmレベルへの拡大
- 結晶格子nmスケールのμmレベルの測長 (第4報 : 測定走査軸の変更とSEM用標準試料との比較)
- 結晶格子nmスケールによるμmレベルの測長 (第3報 : SEM基準試料との同時測定)
- 画像分割と相互相関法を用いた斜面崩壊・地滑りの監視アルゴリズムの開発
- 鋼橋用大型部材のボルト孔のニューラルネットワークによる自動認識
- 鋼橋用大型部材の測定(大寸法の計測技術)
- STM画像の結晶格子による補正
- 結晶格子を用いた実時間2次元変位エンコーダの開発 (第3報:数100nm領域での制御)
- CO_2レ-ザ-によるセラミックスの穴あけ加工
- 結晶格子を基準とする微小長さ測定(第2報) : 逆格子ベクトルを用いた自動格子計数法
- 結晶格子を基準とする微小長さ測定(第1報) : 2次元FFTによるSTM画像のゆがみ成分の抽出とその補正
- 結晶格子スケールの現状とその応用 (特集 最近の光計測検査技術)
- 321 結晶格子を基準とする長さ・角度測定
- 結晶格子スケールとレーザ干渉計を複合した絶対測長器の開発 : 第1報 : 基本原理と装置構想
- 結晶格子表面の格子定数計測装置の試作
- 周波数可変ダイオードレーザを光源とする位相変調ホモダイン変位計測干渉計 : —第1報:要素技術の開発—
- SPMステージの広範囲精密駆動法の開発と評価
- 結晶格子を用いた実時間2次元変位エンコーダの開発(第2報 : 特定原子配列に沿った方向の変位測定)
- 結晶格子nmスケールのμmレベルの測長 (第5報 : 極低熱膨張ガラスを用いたSTMでの測定)
- 結晶格子を用いた実時間2次元変位エンコーダの開発 (第1報STM探針の運動制御と原子頂点検出)
- 熱ドリフトフリーSTMの開発とその評価
- 2A1-I12 競技用ロボットの設計製作を通したメカトロ教育(ものづくり教育・メカトロニクスで遊ぶ)