細胞培養に於けるMethocillinの至適添加量について (基礎的研究)
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概要
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抗生物質の出現は, 組織培養及び細胞培養の普及発展に貢献して来たが, 今日, 臨床面に於けると同様に, 組織及び細胞培養に於ても耐性菌の出現が問題視されている. 著者等は, (1)すべての耐性ブドウ球菌に有効である. (2)他の抗生物質との間に交叉耐性がない. (3)耐性菌を作る事が殆んどない等の諸点で注目を集めている, 新たに開発された合成ペニシリンMethocillinについて, その組織及び細胞培養の培地内に対する至適添加量を知る目的で実験を行つた. 培養細胞としてはHeLa細胞を用いた. 次に細胞数の算定には, neutral redを用いて超生体染色を行い, Methocillinの添加量0, 10, 100, 1,000, 10,000μg/mlの5段階について, その細胞数の変化を追跡した. その結果, Methocillinを組織及び細胞培養の培地に添加する際には50μg/mlが至適添加量である事を知つた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1964-01-01
著者
-
鬼怒川 博久
東北大
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五十嵐 彰
東北大学医学部産科婦人科教室
-
佐藤 祥男
東北大学医学部産婦人科教室
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鬼怒川 博久
東北大学医学部産科婦人科学教室
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五十嵐 彰
東北大学医学部産科学婦人科学教室
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多田 和弘
東北大学医学部産科婦人科学教室
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