マウス卵巣の器官培養 (特に Rose の還流式培養法の有用性について)
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概要
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著者等は Rose の還流式培養法を用いて, 生後2日目, 7日目, 11日目及び12日目のマウス卵巣の器官培養を試みた. そして, 生後11日目及び生後12日目のマウス卵巣の器官培養に成功し, 最長37日間, 最短で12日間培養した. 培養に成功したマウス卵巣内の卵胞の動態は毎日位相差顕微鏡によって観察し, 適宜写真撮影した. 器官培養に成功した生後11日目及び生後12日目のマウス卵巣内の卵胞は, Zona pellucida, membrana granulosa, basement membrane 等を形成しながら盛んに発育した, そして培養10日目頃になると oocyte の "遊出" が認められた. Rose の還流式培養法を用いてマウス卵巣の器官培養を試み, 成功したが, この実験方法は卵巣, 特にその卵胞の形態学的研究や, 排卵にまつわる多くの内分泌学的問題を解決するのに有力な武器を提供するものと思われる.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1974-03-01
著者
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