妊娠dd-I系マウスにおける超音波連続波弱エネルギー照射の胎仔への影響
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概要
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一般臨床において,超音波ドプラー法として胎児心拍動検出に用いられている診断線量の20mW/cm^2〜100mW/cm^2の出力で胎仔障害の有無を知るため以下の実験を行つた.実験動物は東北大学医学部マウスセンター飼育によるdd系(dd-I系)マウスを用い,超音波周波数は2.3MHzを使用した.超音波照射時期は器官形成期の妊娠7日目〜13日目の間,毎日一回連日照射を行つて,出生胎仔の胎仔流死産,胎仔体重,外表奇形及び骨格異常を探索した.また,20mW/cm^2で全妊娠期間中,毎日一回連日照射を行い,同様に胎仔への影響をみた.更に,妊娠17日目又は18日目に20mW/cm^2で6時間にわたる長時間照射を一回行い,第II世代への影響を検討した. これらの結果,今回行つた診断線量の範囲内では,胎仔の外表奇形及び,骨格への影響はみられなかつたが,80mW/cm^2以上では,照射時間の延長と共に胎仔流死産の増加と胎仔体重減少への影響の増加が認められた.
- 1977-08-01
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