腎外性ウイルムス腫瘍の2例
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概要
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我々は,最近比較的稀とされている腎外性ウイルムス腫瘍の2例を経験した.症例1は5歳10ヶ月の男児,腹部腫瘍の診断にて摘出術を施行した.病理にて腎外性ウイルムス腫瘍の診断がつき, NWTS-3のウイルムス腫瘍 stage IIのプロトコールに準じて化学療法を行った.術後3年6ヶ月を経過した現在再発無く外来通院中である.症例2は,2歳4ヶ月の男児.下腹部の腫瘤で当科入院し,肺転移を伴う後腹膜原発腫瘍の診断で開腹生検術をおこなった.腎外性ウイルムス腫瘍と診断され化学療法を行い,腫瘍は著明に縮小し肺転移も消失したため,腫瘍摘出術を行った.術後12Gyの全腹照射と10.5Gyの全肺照射を追加し、治療開始後2年3ヶ月を経った現在腫瘍の再発を認めず外来通院中である.
- 日本小児外科学会の論文
- 1995-10-20
著者
-
八反田 洋一
国立病院九州がんセンター臨床検査科
-
黒田 達夫
国立小児病院外科
-
佐伯 守洋
国立小児病院外科
-
中野 美和子
国立小児病院外科
-
村上 研一
国立小児病院外科
-
芦塚 修一
国立小児病院外科
-
八反田 洋一
国立病院九州がんセンター病理
-
宮内 潤
国立小児病院検査科病理
-
八反田 洋一
国立小児病院研究検査科病理
-
正木 英一
国立小児病院放射線科
-
清水 興一
国立小児病院病理
-
清水 興-
国立小児病院病理
-
宮内 潤
国立小児病院 検査科病理
-
正木 英一
国立小児病院
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