半経験的分子軌道法の現状
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概要
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分子の電子状態の半経験的分子軌道法は, 共役系化合物について, π電子近似のもとで, Pariser-Parr-PopleのSCF-MO-CI法によって飛躍的発展をとげた. しかし, この方法では, 芳香族炭化水素の吸収スペクトルは満足に説明するものの, ヘテロ原子の入った分子, 非ベンゼン系化合物ではあまり良い結果が得られない, この欠点を補うために, VESCF法, Variableβ法, 直交化軌道を用いた方法など, いろいろな修正や近似法が考えられた. ここでは, これらの方法を実験と比較して述べた. 一方, 最近の高速大容量電算機の発達に伴い, すべての原子価電子を含んだ半経験的方法が精力的な発展を遂げつつある. その中で, 特に著名なものとして, CNDO法, INDO法, およびそれらの修正された方法をとりあげ, 実験値との比較を中心にしてこれらの長所, 短所について述べた.
- 1970-12-05
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