ヒトの肩関節水平面における身体空間知覚能力 : 空間二等分割能力による検討

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概要

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ヒトの身体空間知覚能力に検索を加えるために,青年男女227名の左右腕について,閉眼で,肩関節の水平面における関節可動範囲の二等分と知覚される点の指示を各10回行なった。その結果,二等分指示平均値は個人差が大きいが,左右腕とも水平屈曲側に偏倚し,右腕において左腕よりも偏倚が大である傾向が認められた。また,その偏倚は水平伸展側への可動性の大きい方が大である傾向があった。得られた成績より,身体空間知覚の利得について若干の考察を加え,上肢水平面においては体前面におけるよりも体側面における方が利得が小であることが考えられた。また,身体空間知覚においては個人差が大きく,その神経機序に大きな差違があることが考えられた。
日本体力医学会の論文
1981-08-01

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