中枢神経障害患者の等尺性急速膝伸展トルク
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概要
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脳血管障害による痙性不全片麻揮8例,脊髄小脳変性症8例,パーキンソン病7例と正常者8例を対象に,種々の大きさのカで等尺性急速膝伸展を行わせ,最高張力の大きさ(Fmax),張力発生から最高張力までの時間(FTmax)と筋張力発生率(RTD=Fmax/FTmax)を測定した.正常者群,各疾患患者群ともに,Fmaxの増加につれてRTDは増加し,FTmaxは延長した.患者群では正常者群に比べRTD可変域は顕著に小さく,FTmaxは著明に延長していた.RTD最大値が小さいものほど,FTmaxは延長していた.この現象には疾患特異性がなく,中枢神経疾患に共通であることから,RTDとFTmaxは等尺性急速筋収縮の機能障害を反映する変数であることが示唆される.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1991-01-18
著者
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辻 一郎
東北大学医学部公衆衛生
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藤田 正明
伊予病院リハ科
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辻 一郎
東北大公衆衛生学講座
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中村 隆一
東北大学医学部附属リハビリテーション医学研究施設
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中村 隆一
東北大学医学部附属リハビリテーション医学研究施設 障害学部門
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藤田 正明
東北大学医学部附属リハビリテーション医学研究施設
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藤田 正明
伊予病院
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中村 隆一
東北大学リハビリテーション医学研究施設
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中村 隆一
東北大学医学部付属リハビリテーション医学研究施設
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