サルナシ (Actinidia arguta) 培養体シュート側芽の凍結後の生存に及ぼす低温順化および凍結媒液処理の影響
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概要
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サルナシ(Actinidia arguta)培養体シュートから切り出した側芽の凍結保存に関する基礎的知見を得るため, 凍結媒液処理および低温馴化の影響について検討した.1. 凍結融解後における側芽の生存率は低温処理により大きく左右され, 5℃で4週間低温順化処理したのち, 0℃で2週間低温順化処理した側芽では, 凍結・融解後の生存率が高かった.2. 凍結に先立って側芽を凍結媒液に浸漬する場合, 凍結媒液中のDMSO濃度は15%, 浸漬時間は1時間, 凍結媒液温度は0℃が適当であった.3. 低温順化した側芽は, DMSO 15%とグリセリン8Mまたは11.5Mとを組み合わせて添加した凍結媒液中に60分間浸漬し, 次に, 0.5℃・min^<-1>の冷却速度で-30℃まで緩速冷却したのち液体窒素に浸漬して1時間保ち, その後融解してから培養すると, 50%の生存率が得られた.凍結・融解後に生存している側芽を培養すると完全な幼植物となり, 形態的変異は認められなかった.
- 園芸学会の論文
- 1998-07-15
著者
-
鈴木 卓
北海道大院農学研究院
-
鈴木 卓
北海道大学大学院農学研究科
-
鈴木 卓
北大 大学院農学研究院
-
劉 永立
北海道大学大学院農学研究科
-
原田 隆
北海道大学大学院農学研究科
-
笠井 登
北海道大院農学研究院
-
原田 隆
北大農
-
笠井 登
北海道大学農学部
-
笠井 登
東北大院生命科学研究科
-
鈴木 卓
北海道大学 大学院農学研究院 生物資源生産学部門 園芸学研究室
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