雲パターンに表れた3段階の寒気吹き出し
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概要
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1996年1月23日から24日にかけて, 日本海上の雲パターンの変化は3段階に分かれた寒気の吹き出しに対応した.それらは, 沿海州からの寒気C1, 朝鮮半島からの寒気C2, 沿海州からの寒気C3である.寒気前面には気団間の混合により形成された気団境界の雲域が存在した.また, 寒気C1の南東進とともに帯状雲が形成され, これは2個の中規模渦状雲に変化した.寒気の先端の山陰から北陸にかけての上陸は高層, アメダス気象要素に現れ, それらは雲パターンと対応がついた.寒気吹き出し以前の暖気団Wは寒気C1と寒気C2に挟まれて8時間以上日本海上に残り, 寒気C2は海岸沿いに輪島まで東進した.これらは地形の影響があるものと思われる.上陸時の気団の温位は, W>C2>C1>C3であった.
- 社団法人日本気象学会の論文
- 2000-03-31
著者
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