稲品種における突然変異系統の競争力
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概要
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品種集団内に混入した突然変異個体の取り扱いを、現品種にたいする競争の立場から考察した。農林8号およびその品種から得られた人為突然変異系統32を用い、単植区および農林8号との混植区を設け、収穫物における両区の種子数の差によって競争力を推定した。突然変異系統の"晩生型"、"多穂型"および"密粒型"は現品種農林8号より競争カが大である。一方、"早生型"、"小穂型"および"そ粒型"は競争力が少である。このことは、競争力の大きい突然変異個体が品種集団に生じた場合、とくに注意して取り除くことが必要であり、もし残されたとき品種集団内における突然変異個体の頻度は競争により増加し、品種は短年月のうちに不純となろう。
- 日本育種学会の論文
- 1968-04-30
著者
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