競争力の遺伝およびその選抜が農業形質におよぼす影響
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概要
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前報でのべた稲雑種集団内における個体当りの競争力の推定法を用い、競争力の遺伝を後代検定によって確め、さらに競争力の選抜にともなう他の農業形質への影響を調べた。稲品種ホウネンワセ、田優1号、F_2およびF_2集団から競争力について強弱2方向へ選抜した二つのF_3集団を供試した。その結果、つぎのことが明らかとなった。(1)競争力で選抜された二つの集団は、F_3世代で競争力に差を生じ遺伝的進歩がみられた。(2)F_3の二つの集団の単植株における農業形質を比較すると、穂長および穂重に有意な差が認められ、競争力強集団のこれらの形質は、弱集団に比べて小さい。これは競争力の選抜により農業形質が間接選抜されたことを示す。
- 日本育種学会の論文
- 1968-02-29
著者
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