メロンカルスの液体振盪培養による不定胚形成と植物体の誘導
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概要
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メロンを用いた不定胚形成と不定胚.からの植物体誘導に関する報告例は,今日まで皆無であり,メロンの組織培養の育種的利用を図る上で大きな障害になっていた.本報告はメロンカルスの液体振盪培養により不定胚の形成と植物体の誘導を図ったものである.材料としてアールス系マスクメロン`サンデー秋型'(横浜植木)の完熟種子中の子葉と無菌は種して育成した幼苗の胚軸とを用いた.カルス形成用培地として2,4-DとBAを組合せた9種類のMS寒天培地を用いた.(Table1).培養3週間後に,生長が良好な3種類の培地上のカルス20〜30mgをホルモンフリーのMS液体培地(20ml)に入れ,115rpmで往復及び旋回の振濃培養に移した.振盪培養2週間後に,2,4-D 1.0mg/l+BA 0.1mg/lの培地で形成された子葉カルスから様々たステージの不定胚が観察された(Table2,Fig.1)が他の培地の子葉カルス及びすべての胚軸カルスからは全く認められなかった.
- 日本育種学会の論文
- 1986-12-01
著者
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