天山山脈周辺地域で収集したニンニク(Allium sativum L.)の稔性について
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概要
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ニンニク(Allium sativum L.)は非常に古くから栽培されているネギ属の重要な作物である.多くの形態の変異を有するにもかかわらず,完全不稔植物と考えられてきた.そのため,伝統的な交雑育種が不可能であり,品種の改良は突然変異によった.しかし,衛藤は1983年,モスクワから分譲された1系統が稔性を有することを明らかにした.さらに1983年夏に,ニンニクの原産地と推定される中央アジア各地を回って,7都市から31のニンニク系統を収集した.そのうち,14系統は稔性であった.それら稔性の系統が比較的集中した天山山脈周辺で更に探索すれば,ニンニクのより高い稔性の系統が集中して存在するのではないかと推定し,今回,1994年夏に,天山山脈の周辺地域で42のニンニク系統を収集した.
- 日本育種学会の論文
- 1996-12-01
著者
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