Clobetasone-17-butyrateの毒性研究(II) : ラットにおける慢性毒性

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
抗炎症性合成corticosteroidであるclobetasone-17-butyrate (C-17-B)をラットの皮下に6ヵ月間投与して,その慢性毒性と回復性を検索し以下のような結果を得た。(1) 0.003〜0.03 mg/kg/dayの投与量では著明な変化を認めなかったが, 0.1および0.3 mg/kg/dayの投与量では, 投与量に依存した成長抑制ならびに副腎, リンパ系臓器および造血系臓器の退行性変化等のcorticosteroidsの毒性として一般的に知られているような諸変化が発現した。(2) これらの病変は0.3 mg/kg/day以下の投与量では, 投与中止後2ヵ月目で消失, あるいは顕著な修復 (回復) が認められたため可逆的なものと考えられる。(3) 6ヵ月慢性毒性試験における最大無作用量は, 0.03 mg/kg/dayと考えられる。
日本トキシコロジー学会の論文
1980-05-15

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク