Ranitidine hydrochlorideのウサギにおける器官形成期投与試験
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概要
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妊娠ウサギに ranitidineの25, 100及び400 mg/kg/日を妊娠6日から18日までの13日間経口投与し以下の結果を得た。1. 妊娠ウサギで400 mg/kg/日投与により投与初期に軽度の体重増加抑制が認められた以外は, 一般症状, 餌及び水の消費量, 剖検所見及び臓器重量にranitidine投与による影響は認められなかった。2. 胎仔の体重, 体長, 尾長, 性比, 胎盤重量, 生存胎仔数, 生存率及び化骨進行度にranitidine 投与による影響は認められなかった。3. 胎仔の異常は対照群に5例, 25 mg/kg/日投与群に3例, 100 mg/kg/日投与群に3例, 400 mg/kg/日投与群に4例認められたが, ranitidine投与群の異常発生率には対照群との間に有意差は認められず, 同一の異常型の増加も認められなかった。以上の成績よりranitidineの400 mg/kg/日以下の投与において胎仔に対する発育抑制作用及び催奇形作用は認められなかった。試験期間:昭和56年4月〜昭和56年8月
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1983-01-25
著者
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