早期水稲栽培におけるコウキヤガラの防除法
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概要
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コウキヤガラの省力的な防除法として,代かき時のオキサジアゾン・ブタクロール乳剤と,多年生雑草に有効なスルフォニルウレア系有効成分を含む除草剤(SU剤)との体系処理について検討した。1.現地におけるコウキヤガラの発生は,積算平均気温約500℃から主に分株の発生により急増し,900℃〜1100℃(6月上中旬)以降停滞した。2.体系処理の除草効果を検討した結果,代かき時のオキサジアゾン・ブタクロール乳剤処理によりコウキヤガラの出芽が約2週間抑制された。出芽後のSU剤処理時期は3葉期が適期であり,これらの体系処理により高い除草効果が得られ,残草が水稲に与える影響も認められなかった。3.3年間の除草剤連年施用においても体系処理が単用処理に優り,発生源である塊茎数が単用区に比べて少なかったことが伺われた。
- 日本作物学会の論文
- 1995-05-15
著者
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永元 良知
大分県北部振興局農山漁村振興部農政班
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吉良 知彦
大分県農林水産研究センター水田農業研究所
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石川 寿郎
大分県農業技術センター
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吉良 知彦
大分県農業技術センター
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永元 良知
大分県農業技術センター
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黒野 真伸
大分県農業技術センター
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