醤油醸造用硬質コムギの高タンパク質化へ向けた施肥法について
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概要
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硬質小麦「ニシノカオリ」,「ミナミノカオリ」の収量向上と子実タンパク質含有率増加技術の確立を目的に,各施肥時期における窒素量とその施肥方法について検討した.収量に関しては,窒素量で基肥5kg/10a・分げつ肥2kg/10a・穂肥5kg/10aの施用で,穂数増加に伴う収量向上効果を確認した.子実タンパク質含有率は,穂揃期(出穂5日後)の追肥に窒素量で6kg/10a施用することで,醤油醸造用として目標となる子実タンパク質含有率13%を確実に達成できた.尿素とチオファネートメチル剤混合溶液の葉面散布による追肥は,尿素6%濃度区の穂揃期1回散布により子実タンパク質含有率を13%以上にでき,赤かび病防除を兼ねた省力的追肥法として有効であることが明らかとなった.
- 2006-05-15
著者
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