変温下における水稲根端細胞分裂およびその週期性
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概要
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水稲根端の細胞分裂の適期性については,1941年酒井によって明らかにされ,ほぼ12時間の間隔で一日2回の山が見られることが報告されている。また筆者らは,さきに,水稲根端の細胞分裂およびその週期性におよぱす温度の影響について観察し,25℃において細胞分裂が最も盛で,それより温度が上下するに従つて分裂は減少し,分裂可能の最高限界温度は約38℃であることを明らかにすると共に,その週期性は,同一栽培条件。一温度の下では如何なる温度においても,山をなす時刻および一日2回の山の間の時間(約12時間)は不変であることを報告した。本実験では,水耕栽培した稲において,一日間の自然変激下で,水掛液の温度の上昇下降に伴い,根の機能特に細胞分裂およびその週期性が如何に影響を受けるかを知るために行ったものである。
- 日本作物学会の論文
- 1958-12-08
著者
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