ヒシの種実の発育について
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概要
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ヒシの種実の発育について,開花受精後の経時的な組織学的変化を追跡観察した。ヒシのとげはがくが宿存し変形したものである。子房は2室からなりそれぞれ1個の胚珠が存在する。2つの胚珠のうち受精後胚胎原体が発達するのは一つに限られ他方は退化する。また,ヒシには胚乳はなく2枚の子葉を有する。この中1枚は養分を蓄えて肥大し多肉となり大子葉を形成する。すなわちヒシは著しい異形子葉を有する。成熟した種実の胚軸には2つの幼芽原基の分化が認められた。
- 日本作物学会の論文
- 1981-12-10
著者
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